翁長雄志、辺野古埋め立て承認取消表明。どうなる?

イメージ 1


※「反対」ばかりが能ではない。

沖縄県知事翁長雄志辺野古沿岸の埋め立て許可を取消す方針を表明した。一応三者委員会の報告で仲井真前知事の承認に瑕疵がある、とする結論を根拠にしている模様だが、この第三者委員会そのものが移設反対前提・結論ありきの翁長御用達出鱈目委員会であると言って良い程度の存在でしかなかった。とてもじゃないが「公正中立」等と言う言葉には縁がない存在である。勿論これで「ハイ、ソレマデヨ」で決着が付く筈もなく、移設推進の国としては法的に対抗策を講じて来るのは必至である。出鱈目偏向報道で悪名高い沖縄タイムスもその点が気になるのか、シミュレーション記事を展開している。

イメージ 3


イメージ 4


http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=132782

翁長の埋め立て許可取消に対して国としては

行政不服審査法による執行停止や無効確認審査を所轄の国土交通大臣に求める。

地方自治法に定められた「代執行」の手続きを行う

・取り消し訴訟

と言う対抗手段がある。勿論どれか一つを選ぶ、と言うのではなく併せ技として使用してくるのはまず間違いなかろう。

イメージ 2


行政不服審査法に基づくケースでは「国民ではない、国が申し立てるケースを想定していない」と言う法的問題があると言う。沖縄防衛局が「私人」と同じ手続きで県から岩礁破砕の許可を得ており、実務的には申し立ての資格を認められているのだが、それ自体が適法かどうかはまた別の問題でもあると言うややこしい問題も孕んでいる。

法律用語で「準用」と言う言葉があり、「ある事柄に対する規定を、別の類似した事柄についても元となる規定を論理的に必要な修正を行ったうえでその効果を及ぼす」事を言う。また、類推適用と言う「ある事柄に関する規定の背後にある趣旨を別の事柄についても及ばせて新たな規範を発見ないし創造しそれを適用するための法解釈技術」。これらが認められるかどうかが焦点だが、国の主張が認められた場合、同法は処分をした沖縄県側に裁決や決定を不服として裁判所に訴えることを定めていない。この為このケースで国の主張が認められた場合、沖縄県は一気に不利になる。

イメージ 5


地方自治法による「代執行」の場合だが、法定受託事務の実施に違法な点や著しく公正を欠き公益を害すると認める時は、是正指示、あるいは代執行できるとする。当事者の沖縄県や沖縄防衛局が請求すれば、国・地方係争処理委員会や裁判所など、第三者の判断が示される。法的には公正な解決が期待できるが、裁判となると時間もかかる。翁長の拠り所である第三者委員会の報告書の内容が焦点になるのは間違いなく、ここで「前知事の承認に瑕疵なし」とか「取消の根拠なし」とか「翁長の処分は裁量権の濫用」となればまず沖縄県に勝ち目はない。

沖縄防衛局が「承認取り消し」の「取り消し」を求める訴訟と言うのも考えられる。この場合、県の取り消し処分によって、国に契約破棄など侵害される「法律上の利益」が存在するかが焦点となる。承認取り消しを知った日から6カ月以内に提訴する必要があり、取り消し処分の手続きや実体に違法性があるかどうか、なども争われる。裁判となると時間もかかる、と言うのは代執行の場合と同様だが、辺野古移設を決めた日米合意が「国が侵害された法的な利益」に該当するのか?と言う点が最大の争点になる。これが認められないと国が「訴えの利益なし」と敗訴する事態も有り得る。

イメージ 6


※安倍首相はそんなに甘くはなかろう。

…普通に考えれば国家の安全保障政策は国の専決事項であり、地方自治体の決定でそれに関係する国際合意が覆される、と言うのは不合理ではないだろうか?その時点で越権行為である疑いがあるのではないかとも思える。…とは言ったものの不肖筆者は法律の専門家ではない。素人目線で考えたらそう思える、と言う範疇を越えることはなかろう。

…しかしいずれにせよ翁長は最大のカードを切った事に変わりはない。これで負けたら反対派の対抗策は違法行為しか残らない。自らの政治生命を賭けたに等しい行為だが、勝ち目の薄い賭けではないのだろうか?…勿論筆者としてはこんな愚劣な左翼知事を応援するつもりなどさらさらないが。

イメージ 7


※勿論菅官房長官も。

ここ暫く国は辺野古の工事を中断して話し合いの場を持った。協議決裂は予想された事ではあるが、これは安倍首相と菅官房長官の陽動作戦だったのではないだろうか?と思えるのである。即ち真の狙いを隠すための時間稼ぎだったのではないだろうか?その狙いとは翁長と反対派の繋がり(指示系統の存在)の解明とか、翁長と支那の繋がりの解明とか、何らかの理由での翁長立件の準備とか…

仮に数ヵ月以内に翁長にとって致命的とも言える疑惑やスキャンダルが「スクープ」として報道されようものならばネタは官邸リーク、なんて事も有り得るのではないだろうか?翁長に好き放題される程このコンビは甘くはなかろう。翁長雄志、気を付けた方がいいぞ、と言ってやりたいが、時既に遅し、で既に翁長は気付かぬ内に「籠の中の鳥」状態なのかも知れない。筆者の推測は果たして当たるだろうか?

イメージ 8


※翁長などこんな程度であろう。