記事短評~失敗した「世界最大の炒飯」~

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…如何にもこの国らしい、と言える内容である。

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http://www.sankei.com/world/news/151027/wor1510270056-n1.html

支那・揚州にて「世界最大の炒飯」の記録に挑むべく4192キロの炒飯作りにチャレンジする企画があったと言う。現在のギネス記録はトルコで達成された3150キロだそうだから、成功すればギネス記録更新間違いなし、であった。

地元住民や外国人観光客300人がチャレンジして、炒飯それ自体はどうやったのかはさておき製作には成功したのだが晴れてギネス記録更新!…とはならなかったのだ。

地元TVの報道でその炒飯の一部が何故かゴミ収集車に乗せられて何処かへ運ばれていた事実が判明、イベントを監督していた揚州観光局は出来上がった炒飯の内、人間の食用に適さなかった150キロを養豚場へ運んで豚の餌にしたと釈明、これでギネス記録認定基準の「出来上がった料理全てが人間の食用として消費されること」と言う基準に達しなかったとされ、敢えなく記録不認定となり、イベントは失敗に終わった。因みにこのイベントに267万円の経費がかかったそうだが、その全て材料費だとしても100グラムあたり約64円という計算になる。意外に安い。またこの炒飯全てを1人前360g(茶碗2杯分相当)で、計算すると約11,644人前となる。これを一度に作るというのは確かに凄い事ではあるのだが…

もっともこの国の場合、炒める油が「下水油」だったのではないか?とか食材の安全性は大丈夫なのか?とか作成時点での問題としてツッコミたい部分はあるにはあるが、不肖筆者とて支那人がギネス記録に挑戦する事を否定するものではない。「一度に作る料理の量」をギネス記録として残す意味があるのか?と言う疑問もあるだろうが、ギネス記録を認定する英ギネス・ワールド・レコーズ社が認めているのだからそこをとやかく言っても仕方あるまい。

…だが、ギネス記録に挑戦する以上、「最低限」認定基準位は理解した上で行うべきであったのではないか?と、思ってしまうのである。「画竜点睛を欠いて」記録達成を逃したばかりか失敗による経費の無駄遣い、主催した揚州観光局の面目丸潰れ…と、結果的にはそれらは批判の対象となるだけだ。4192キロの炒飯を作って教訓がこの程度では関係者の努力も浮かばれない。しかも揚州市は「揚州炒飯」に関し、使う食材や味付けなどの公式基準を制定するなど、地元ブランドの振興に力を入れていた。チャレンジが成功していれば大いに成果もあっただけに「注意一秒怪我一生」どころの騒ぎではない。日本ではこういうヘマはまず起こらないのだろうが、支那の場合これで恐らく責任者の首が飛ぶのだろう。こういう所からでも「日本人に生まれて良かった」と思ってしまうのである。