産経新聞は見逃さなかった志位和夫の失言
※果たしてお互いの腹の内は…?(公明党への挨拶回り)
これは面白い視点での記事ではないだろうか?そう思ったので紹介したい。
http://www.sankei.com/smp/politics/news/160511/plt1605110001-s1.html
産経新聞が先月行われた共産党の新役員就任に伴う挨拶回りを記事にしていた。こういう場はどちらかと言えば非公式なので本音がポロリ…なんて事もある様なのだが、産経新聞の期待通りなのか、「公式発言なら失言」ものの発言まで飛び出していたと言うのだから驚きである。発言主はあろうことか共産党委員長志位和夫だったそうだ。
対民進党では共闘とは一筋縄ではいかないギスギスした雰囲気も感じられる内容ではないだろうか?民進党結成時の挨拶回りでは共産党はコーヒーを出したそうだが、民進党はコーヒーも出さなかったらしい。意外とケチなのか?それとも「共産党と共闘」の是非で民進党が纏まりきれていない現状を象徴しているのか?共産党との選挙協力に否定的な枝野幸男はほぼ無言だったと言うのも共産党から見ても引っ掛かったであろう。
対自民党では何故か途中で報道陣シャットアウト、だったそうだ。報道されたくない秘密の手打ちでもあったのか?とも疑いたくもなるが、そうでなくてもケツの穴の小さな対応であるとも言える。報道陣の居た時点での会話は「大人の会話」だっただけに尚更である。
対おおさか維新では唯一コーヒーのおもてなしがあったと言う。コーヒーくらい出せよ、自民党、民進党、と言いたくもなるが、その民進党より共産党の方が維新側の雰囲気は良かったらしい。おおさか維新から見れば共産党より民進党の方が敵対心が強いのだろうか?
対生活では小沢一郎一人で出迎えたらしい。とは言え「小沢一郎×志位和夫」なんて対談が実現する位なのだから…と思いきや
《上座に座る小沢氏に対し、座る場所も狭く肩を寄せ合う共産党幹部。何かの陳情風景のようにも見える。》
とか、
《「さっき自民党に行ったら、小沢さんと対談しているのはビックリだと二階さんが言ってました」(志位和夫)
「二階君が? あ~、へ~」(小沢一郎)》
…などと記事が指摘する通り二階俊博の方が小沢一郎より当選回数が少ないとは言え年長なのだが「君」呼ばわりとは小沢一郎の尊大な態度が透けて見えるようだ。
《「嫌われ者同士」であることを確認しあった小沢、志位両氏は、やはり「馬が合う」ようだ。》
…とは、産経新聞も中々の皮肉である。
対社民党では
《小池氏が福島瑞穂前党首に向かい「厚生労働委員会でいつも一緒にいる」と振ったのがまずかった。
「夫といるより長くいるぐらい…」(福島瑞穂)
「危険な発言だ…」(小池晃)》
…勘弁!
※志位和夫の失言は油断なのか?それとも本音なのか?
トリは公明党だったそうだ。公明党と共産党は犬猿の仲、と思いきや意外にも話は弾んだらしいが、そのせいなのか、冒頭に挙げた「公式発言なら失言」が出てしまったのだろうか?産経新聞はそれを見逃さなかった…
《「山口先生は2つ上ですかね、私の」(志位和夫)
「私、浪人していますけど」(山口那津男)
「ヨンナナ?」(志位和夫)
「うん、ヨンナナ入学。昭和47年入学」(志位和夫)
「私は48年だから。1つですね」(志位和夫)》
実は共産党は「元号」にも反対している。党のHPで
「元号の制度は、憲法で定められた主権在民の原則に反するものだと考えています。元号は、日常生活でも不便であり、国際化の流れにもあいません。これを固定的に法律で拘束し、国民に強制することは時代錯誤です。元号法は廃止すべきです」
と、明言している程だ。不肖筆者は「元号は日本の習慣」と受け止めているので元号は素直に受け止めているし、使ってもいる。それどころか日常生活で不便を感じたりはしないが、共産党は公式発言では元号を使わないと言うからこれは油断なのか?それとも本音なのか?「公式発言なら失言」と産経新聞が指摘するのにはそういう意味がある。
それにしてもこういう何気無い会話の端々まで記事にしてしまうのには畏れ入る。あ、不肖筆者もそれをネタにして記事を書いてしまうのだから人の事は言えないか?