「sekoi」と言う言葉を拡散してしまった舛添騒動

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アメリカ人に与えたインパクトは絶大だった。

現役時代「ドクターK」の異名を持ち、日米の野球界で活躍し多大なる足跡を残した野茂英雄氏。彼が最初にアメリカで所属したロサンゼルス・ドジャースの時だったか、メジャーリーグの打者から次々と三振の山を築いていく様に実況中継していたアナウンサーが

「サァーンシィーン!(三振)」

等とわざわざ日本語を使って実況していた事を不肖筆者は記憶している。メジャーリーグで「三振」は「Strike Out」と言う用語がキチンと存在するのだが、そこをわざわざ「三振」と言ったアナウンサーは野茂氏に敬意を表してだったのか?それとも彼の試合を観ているであろう日本人向けのサービス精神のなせる業だったのか?いずれにしても野茂英雄氏がメジャーリーグで残した記録以外の「数字や形だけでは表し難いインパクト」をアメリカ人に与えた事は間違いなかろう。

そういう「当人の凄さ」を示す異名が外国で日本語のまま用いられるのは素晴らしい事である…と思っていた。だが、まさか「悪い意味で」それが海外に知れ渡ってしまうとは想像も付かなかった。…勿論舛添要一の事である。
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http://www.huffingtonpost.jp/2016/06/16/yoichi-masuzoe-sekoi-ny_n_10496794.html

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※舛添騒動は海外でも報道されてしまった…

舛添要一の金銭問題は外国でも報道されており、東京の恥を世界に晒した格好になってしまった。産経新聞によれば外交専門誌フォーリンポリシー電子版で

東京都知事が海外旅行でクレージーな金額を支出」

なんて書かれていたのだそうだから目も当てられない。それどころかニューヨーク・タイムズ電子版では一連の問題で舛添要一が辞職表明に追い込まれた一件を

「今回のエピソードを言い表すのに最も頻繁に使われた言葉は恐らく『sekoi』だろう」

と、報じたと言うのだから目眩どころではない。しかも自民党の神林茂都議が舛添要一を批判した際の発言

「余りにセコい、セコすぎる」

をわざわざ

「This is sekoi ? too sekoi.」

御丁寧に翻訳してくれるオマケ付きであったそうだ…勿論「sekoi」等と言ったところで大多数のアメリカ人にその意味が判る筈もなく、「『sekoi』はケチと言う意味」とこれまた御丁寧な解説付きだったのだそうだ…そんな言葉を拡散しなくても良いものを…言うまでもなく全部舛添要一のせいだ。これでは東京どころか日本の恥だ。どうしてくれるんだ一体?
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※そういう問題ではない。

…結果的に舛添騒動は妙な言葉まで海外に拡散させてしまった。「sekoi」が例えばトランプに

在日米軍の費用を全額払わない日本は『sekoi』」

なんて言われた日にはシャレでは済まない。そういう意味でも舛添要一の責任は極めて重いのではないだろうか?様々な意味で舛添騒動、本人の辞任だけでは終わらなさそうである。
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※「都市外交」を掲げて輸出した言葉が「sekoi」とは…