安倍首相の平昌行きの理由を考える。
※まさかの平昌行きとは。
多くの人が驚いたに違いない。特に安倍首相支持の保守層からは反発が出そうだ。失望どころか怒りさえ覚える人が多数居ても不思議はない。何せ韓国に対しては
と、「出席すべき」と考える人が半数近くに達したのも紛れもない事実である。こういう場合、政治は「難しい選択」を迫られる事になるが、安倍首相は何故「出席」と言う判断をしたのか?その答えを引き出した産経新聞はこの様に分析している。
※平昌行きの狙いは文在寅を吊し上げる事か。
この期に及んで安倍首相が
「日韓親善」
などを目的に平昌五輪開会式に出席する、とは考え難い。北朝鮮問題などを念頭に
「韓国に恩を売る」
と言うのもまず有り得ないだろう。日本が好意で幾らそうした所で韓国がそれを「恩に着る」と言う感情を持つ事など有り得ないだろう。それを承知でそういう事をする意味はない。
では何故?と、なるが考えられる最大の目的は
「日韓首脳会談」
であろう。米英仏露支などの首脳が軒並み欠席し、文在寅としては「任期中最大の見せ場」になる筈が閑古鳥となるであろうこの五輪開会式に「敢えて出席し」、同時に首脳会談をセットにすれば文在寅は此処ではこれを断る事は出来ない。断ればわざわざ出席した相手の顔に泥を塗る事になるからだ。日本に対して韓国がそれ位の無礼を働く事は「想定内」でも、本当に五輪開会式の場でそれをやらかせば韓国に対する国際社会の目は更に厳しさを増す。自分達の手でオリンピックを失敗にする様な真似は幾ら阿呆でもするまい。「相応の時間を確保した首脳会談の開催」が条件だったのではないだろうか?
※文在寅にはそれ位の事をしてもバチは当たらない。
目的は少なくとも2つだろう。一つは文在寅による「慰安婦合意空白化に『NO』を突き付ける」事、もう一つは北朝鮮問題における文在寅の頓珍漢な対応に「最終警告」を突き付ける事であると考えられる。先にも述べたがこの平昌五輪は文在寅の任期中における「国際社会での『最大の見せ場』」である。その場に安倍首相が乗り込んで
「文在寅肝煎りの政策に『悉くNO』を突き付ける」
と、考えるのであれば安倍首相の判断にも納得出来る要素は出てくるだろう。通常に考えれば
「五輪開会式がメインイベントで首脳会談はオマケ」
だが、今回は逆で
「文在寅を吊し上げるのがメインイベントで五輪開会式はオマケ」
なのである。
※コレを直接文在寅に言いに行く事に意味がある。
例えそうでも「平昌五輪開会式に出席する」と言えば野党もコレを批判出来ないし、自民党親韓勢力も黙るしかなくなる。尤も文在寅にとっては任期中最大の晴れ舞台の脇でそんな事されたら面子は丸潰れで例え五輪開催が成功だとしてもその喜びは間違いなく半減するだろう。しかも文在寅はそれが判っていても安倍首相から逃げる事は出来ない。また慰安婦合意の件は日韓の「問題だった」が、北朝鮮問題は世界的な問題だ。間違いなくこの件では日本単独ではなく、
「日米のダブルパンチ」
となる。文在寅がそれに何処まで耐えられるか?も見物だ。
慰安婦合意の時もそうだったが、安倍首相は韓国に対しては
「一歩退却二歩前進」
である。「一歩退却」の段階で外野が騒いでも仕方ない。 その裏には必ず「二歩前進」の為の「深謀」が息を潜めているのであると考えられる。そのカラクリが判った時、韓国はもう「取り返しが付かない」事態に追い込まれているかも知れない。それがこの判断の裏にはあるのではないかと思う。
※韓国や文在寅をシメる事は必要だ。