日韓外相会談に意味はあったのか?

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※溝は埋まらない…

パリで日韓外相会談が行われたが、重要な問題についての「溝」は埋まらなかった様だ。

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自称元徴用工への賠償を命じた韓国大法院の「国際法違反の出鱈目異常判決」に絡んで韓国外務省報道官が

「日本企業が判決を履行するのに何の問題もない」

と発言した事に河野外相は

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※抗議は当然。

と、非難したが、韓国外相の康京和は

「日本の令和時代の幕開けを機に、難しい問題が解決されることを期待する」

と、自分達が「日韓関係悪化の原因を悉く作り出している」と言う意識が欠如した当事者意識皆無の妄言に始まり、自称元徴用工への賠償を命じた「国際法違反の出鱈目異常判決」については

「日本側としても被害者の苦痛と傷を癒やすために共に努力する必要がある」

…報道官も阿呆なら外相もそれに輪をかけて「事の重大性を理解してない」事を露呈してしまった。

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※韓国には是非反証して貰いたい。

そもそも戦時中の「徴用」は当時の法体系上「合法的に行われた」ものである。現在の感覚では当たり前だがどういう事情であれ、国が本人の意に反した仕事をさせるなど「何処からどう見ても違法」だが、実行時点で「合法だった」行為は後に「違法」と再定義されても遡及して責任を問われる事はない。従って「徴用被害者」と言う概念そのものが存在し得ない。康京和は会談に臨む前にそういう「法学の常識」を理解するべきであった。

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※通常の文章読解能力があればあんな判決になる筈がない。

※国際協定上補償義務は日本企業でなく韓国政府が負う。

また、如何に韓国大法院の判決と言えどもそれはあくまで韓国の国内法」の範疇で「最終判断」足り得る。日韓請求権協定は「国際法」として日韓両国を法的に拘束する。国際法と国内法が対立する様な場合

国際法>国内法」

と言うのが「法学の常識」である。一方の国の勝手な解釈で国際法の趣旨や意味を決められたら国際法の意味がないからだ。その愚を韓国側が犯している。それどころかそれを認識していながら日本に責任転嫁しようとしている、と言うのが「韓国側のやっている事」なのである。しかもそういう見解を纏めたのは他ならぬ文在寅だ。河野外相が文在寅に対応を求める発言をしたのは「それを踏まえて」の事だったのは言うまでもないが、それを韓国側が非難するのは筋が通らない。場当たり的な言動では何も問題は解決しないが、康京和にはその認識は無いようだ。

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文在寅も安倍首相との電話会談で「解決済み」を認めていた。

「自称元徴用工への補償」問題は日韓両国間では「解決済み」と言う認識は文在寅自身が安倍首相との電話会談で明らかにしていた事だ。それを自身の手で覆したのだから自分自身でその責任を負うのは当然の事だ。韓国側がその意味を理解し、国際法の規定を遵守し、証拠に基づく歴史認識を持たない限り幾ら話し合いを重ねても何の意味もない。「会談する」事に意味を見出だしたいなら韓国側が認識を全面的に改める必要がある。それがない以上、G20での日韓首脳会談など「やる意味がばい」のは明白だし、事実日本政府はそういう方針だ。会談のランクを閣僚級、次官級など掘り下げても話は同じだ。韓国側の認識の変化がなければ日本としては話し合いに応じる意味はない。

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※全面降伏する以外に回避方法はない。

日本は既に日韓請求権協定に基づく「仲裁委員会の設置」を韓国側に求めている。回答期限は30日以内。G20サミットの前だ。回答に応じなければ首脳会談は100%ない、と言えるだろう。また応じた所で韓国側の主張は「まっとうな法解釈」と言える代物ではない。「第三国の委員」に毒まんじゅうでも喰らわさない限り勝ち目がないのはまず間違いないが、それを回避するには

「全面降伏」

以外に選択の余地はないだろう。回答せずに自分達の主張通りに事を実行すれば「制裁」と言う報復が待っている。何だかんだ意って安倍首相は「真綿で首を絞める」様にジワジワと韓国を追い詰めている、と言えるのである。そういう意味では「最後通告」の為の外相会談だった、とも評する事も出来よう。ボールは韓国側にある。